疲弊しないコミュニケーションと無条件の愛

皆さん、こんにちは。

いのちと性の自己決定をサポートする、あいのちの佐藤鼓子です。


皆さんは、家族と喧嘩したら、どうなることが多いですか。

相手が、傷つくようなことを言ったら、どんな反応を示しますか。



家族は似た者同士だからぶつかることもあるし、身近な存在だからこそ、相手が言われて嫌なこともよく知っています。


他人に言えないような暴言も「これくらい大丈夫だろう」と甘えからつい口をついてしまうこともありますよね。


今朝は久しぶりに、子どもたちとあーでもない、こーでもない、とやり合ってきました!


(わが家の愛すべき3兄弟。保育園の周年記念でタイルづくりに参加しました!)


きっかけはごく些細なことでした。たぶん、兄弟のおふざけからの、兄弟げんかだったかな。


イライラした長男が、こう言いました。


この「クズ女!」


日頃から反発の多い思春期の長男。(おっ、きたな)と思いましたね。


そこで、私がとった反応は「葛餅は最近、流行りの発酵食品だからね~♬」とかわすことでした。


(正確には、小麦粉のグルテンを分離後の浮き粉を発酵させたのが久寿餅です。)


わが家では頻繁にあることなので、今まで散々ぶつかり、悩んだ挙句に、ユーモアで乗り切れるかどうか、最近はまず試します。それでダメなら、真剣勝負です。


それで、私なりの思い付きのジョークを言ってみました。


長男は起怒っていましたけれどね。お陰で、正面からぶつかることは避けながら、長男のことばに余裕をもって耳を傾けることができました。


しかし、長男だけならまだしも、保育園へ行かずに家で遊んでいたい3歳の三男も、それを真似し始めました。


「このクソ女!」(これは普段、長男が私によく言っていることです)


3歳の言うことだからと、気にならなければよかったのですが、正直、気になりましたね~。


(思春期の暴言と、兄弟関係のことと、ごっちゃになっていますが、正直このまま何とかなるだろうと軽く聞き流せませんでした・・・)


この出来事に、友人・知人から、たくさんのアドバイスをもらいました。


「かわしていいのか、そこは!どちらも絶対許さない!」


「今度試しにクソガキって言ってみたら?嫌な気持ちになったか後から聞いてみる。」


「わかって言ってるのと真似して言ってるのとあるかもしれないし 本当に心では思っていないかもしれないが、 悲しいね。」


「『私は』嫌だ,悲しい,寂しい,という思いを伝え続けることかな。評価するんじゃなく」


どの声にも、とても励まされ、心強く、ひと言それぞれが、本当に有難かったです。



こうして、些細な日常の母の叫びに、寄り添ってもらえる仲間がいることが、どれだけ彼らとの日常を乗り切る力になるか。


ただ、問題の解決には、私のその場の気持ちが解消されるだけでは十分ではありません。似たようなトラブルは今後も続きます。


どんな対処がベストではなくてもベターか、探りたいとも感じました。




これまでの周囲のアドバイスや自身の学び・気づきから、親子間で、傷つけられるようなことばを投げられた際には、以下のような対応を意識してきました。


(1)「その言い方ややり方は嫌だ」「悲しい」と伝える。


何人もの友人が助言してくれたように、自分の正直な気持ちを伝えることはとても大切です。自分の気持ちに嘘をつかない。たとえ子どもであっても、素直に表現する。


ただ、その際にも、感情をそのまんまぶつけるのではなく、冷静に、相手に伝わるように、易しい言葉で伝えることが大事です。


そして、たとえ、大人から子どもに対してのメッセージだとしても、「あなたは〇〇」「こういう場合は✕✕」と上から目線で評価しない。


「私は□□」と自分を主語にした「I(アイ)」メッセージで伝えること。



相手や状況を評価すると、相手の心理的ゾーンに踏み込むことになり、相手が「コントロールされる」と思えば、どうしても拒否しやすくなります。


「私がこう思った、こう感じた」なら、発言者のことなので、相手を責めることにはならず、言われた方も否定できません。


(2)真正面から取り合わないように努める。


相手とのコミュニケーションを真剣に捉え、まっすぐに感じて、本気で考えるのはすごく大事なことですが、真っ向勝負のやりとりが長時間続くと、かなり疲弊するんですよね…。


相手の言葉を「受け止める・聞く余裕がないな」と思ったら、時間を置く。タイミングを空ける。


わが家では「タイムアウト」と表現していますが、間を取ることも、お互いのために大切にしています。



わが家の長男は、自閉症スペクトラム(ASD)の診断を受けています。発達障害のタイプの1つで、100人に1~2人いるとされています。


思春期真っただ中なので、ASDだけが暴言の原因だとは全く思いませんが、「言いたいことをことばで正確に表現できない」という特性が、暴言へつながっていることは確かです。


ASDの人は、場の空気や相手の気持ちを察するのが苦手で、パニックになりやすく、本当はこうしたい、これが嫌だという思いがあるのに、その思いとは全く関係ない言動で表現してしまう人が多いといわれています。


「こうしたい、こうされたくない」「これは嫌だ、これがいい」ということが、相手に伝わるように言葉で表現できれば、問題は軽減されるはずです。


思春期は成長過程であり、それが少し早いか遅いかだけだとも言えます。


たとえそうだとしても、私自身も、何度も失敗を繰り返しながら、大人が、傷ついたことは伝えるとしても、本人の特性を理解して、もう一歩、余裕を持った対応をしたいと考えられるようになってきました。

そして、何より大切にしたいのは「無条件の愛」です。




それは、子どもに対して、「〇〇したら偉い」「✕✕したら良い子」と条件を付けることなく、


「暴言吐かれたら、私は嫌だけど、たとえ暴言を吐いても、あなたはあなた」「あなたはどんなことをしても、どんなことがあっても、やっぱり大切な存在」と思えるかどうか。


と同時に、


そう思うためには、自分自身にも


「〇〇したら頑張った、よくやった」「✕✕したから良い親だ」と条件は付けずに、無条件の愛を注ぐことが大事です。


私たちは自身の成長過程で「何ができたら〇〇」「何をしたら✕✕」と、学校でも、家庭でも、他者と比較されて育ってきた人が多いのではないでしょうか。


そんなあれこれは一旦、脇へ置いておいて、生きている奇跡。いのちの存在そのもの。


ただ、そこにいるだけで、まず尊い存在であること。


それをもう、自分にも、他者にも、認めていきませんか。


「自分を大事にね!大好きで愛してやまない恋人みたいに扱ってあげて!」


そう言ってくれたのは、フキゲン妻コーチのMicaさん。


現在、「フキゲンをごきげんに変える 魔法の問いかけ」無料メール講座を配信されています。



Micaさんをはじめ、私はたくさんの心強い仲間や先輩に囲まれています。


まずは自分自身を大切に。そして、あふれる愛を家族にも。


あなたは無条件の愛を自他ともに注げていますか?


私もまだまだ修行の連続ですが、大変な時ほど、もっともっと、自分も他者も、ぎゅっと抱きしめていけたらと思います。


ただ、そこにいるだけで良い。


嫌なこと、嬉しいことは、もちろん伝えていくけれど、究極は、その存在が愛おしい。


そう思えるチャンスを子どもたちにもらっているんだと、今日も気づけたことに感謝して♡


親子のコミュニケーション、家族のぶつかり合いに悩んだら、ぜひ声を聞かせてください!


皆さんの率直なご感想、ご意見をお待ちしています。

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みんなの笑顔がキラキラ輝く まん丸笑顔の あいのち

すべての人のいのちと性をサポートする誕生学アドバイザー。I(私)に愛を、大地・地球を癒す知が、自身の血肉となって駆け巡るように――自分自身を知り、自尊心を育み、自分も含めて、すべての人の意思が尊重され、自尊心を高めて輝ける社会環境になるよう、情報と機会(場づくり)を提供します。