皆さん、こんにちは。
いのちと性の自己決定をサポートする、あいのちの佐藤鼓子です。
出産の話って、なぜこんなに口にしづらいんだろう、と感じたことはありませんか。
女性にとって、そして、周囲の家族にとっても、大事なことなのに、話しづらい。
不妊で悩んでいる人がいるから?
子どもを持たない選択をした人がいるから?
母乳の話も、出なくて大変な思いをした人を気遣い、大ぴらには話しづらい雰囲気があります。
・・・でも、その気遣いをしたら、苦しんでいる人は本当に救われるでしょうか。
気遣いがあるか、ないかにかかわらず、仲の良い家族の写真や、ラブラブ♡のパートナーとの写真を見たって、独身者や離婚したばかりの人は、傷つくときは傷つくし、気にしない人はまったく気にならないでしょう。
あらゆる情報が飛び交う現代社会では、気遣いをしだしたら、際限がないと思いませんか。
私たちは、見えない誰かを気遣うあまりに「良いことを良い!」と言えない世の中に生きているのです。
先週末、28日(土)は、マタニティ・コーディネーターのきくちさかえさんの講演会でした。
(お産業界をけん引してきた、豪華インタビュイーのDVD付き書籍「みんなのお産」。こちらは後日、また詳しくレポします!)
きくちさかえさんは、マタニティヨガからお産の世界へ入り、写真家としても、世界各地のお産を撮影してこられました。
(さかえさん持参の木彫り人形。赤ちゃんもお母さんも、独特の造形・・・)
お産や母乳の話がしづらい理由について、さかえさんは次のように断言されていました。
「女性のことだから」
さかえさんは、ウーマンリブ(女性解放)運動や、フェミニストとしても、活動してこられた世代です。
この男性優位の社会では、女性が中心の「出産」に、世の中が興味がない。だから大事にされない。大切なこととして、語られない。
それでいいのか? とさかえさんは問うています。
お産は子育ての入り口であり、親としての人生の始まりです。
その最初の一歩が、素晴らしい体験だと感じることができることは、女性にとっても、そして、女性を取り巻く家族にとっても、さらに、社会全体にとっても、すごく大切なことです。
お産が「痛い、苦しい、つらい」としか感じられないものなら、「嫌だな」「なるべく早く終わらせたいな」と感じるのも当然のことですが、真実はそうではありません。
痛みは確かにある。つらさや苦しさもなくはない。それでも、痛いだけではなく、つらい、苦しいだけでもない。
自然の流れに身を任せて、「人が人を生む」行為はとても尊く、助産院や自宅出産だと、特に感じられやすいのですが、いのちが誕生する場は、神聖な空気に満ち満ちています。
出産が快感だと言う人も少なくありません。これまで、あまりオープンには語られてきませんでしたが、実際に、いいお産を経験して、「また産みたい」と感じる人がたくさんいます。
出産は、女性が心身をめいっぱい使って、Re Born:再び生まれ変わる、再生のチャンスです。
いのちの奇跡がつながって、赤ちゃんはその人生をスタートさせます。
同様に、大人も、親としての人生をスタートする素晴らしい体験だと、お産の真の価値を見直す時期に今、差し掛かっていると感じます。
暮らしに直結した政治や、親子の人生が始まるお産について、公に語ることがはばかられると、日本では、間違った思い込みが蔓延していると残念でなりません。
政治も、お産も、すごく大切な、価値あるテーマです。
ざっくばらんに語り、次の世代へ伝えていく場を作っていきませんか。
これまで、軽んじられてきたお産の価値を、もう一度、取り戻していきませんか。
私とみんなのお産やいのちを語る会=MIKの会。9月はお休みしましたが、また折を見て、開催していきたいと思います!
そして、11月16日には「気持ちいい」お産の真実に迫るドキュメンタリー映画「オーガズミックバース」の上映会も!
お産に興味のある方、お産の価値を見直したい方の多くのご参加をお待ちしています!
みんなの笑顔がキラキラ輝く まん丸笑顔の あいのち
すべての人のいのちと性をサポートする誕生学アドバイザー。I(私)に愛を、大地・地球を癒す知が、自身の血肉となって駆け巡るように――自分自身を知り、自尊心を育み、自分も含めて、すべての人の意思が尊重され、自尊心を高めて輝ける社会環境になるよう、情報と機会(場づくり)を提供します。
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