お産を考える いいお産って?

こんにちは。

いのちと性の自己決定をサポートする、あいのちの佐藤鼓子です。


誰もが安心して、産み育てやすい地域社会をつくりたいと考えて、会社勤めをしながら、さまざまな子育て関連の活動をしています。プライベートでは3人兄弟の母です。


産み育てやすい地域社会をつくるには、その入り口である「妊娠・出産」から、家族みんなが安心できるサポートをしていきたいと考えています。

(こちらは2006年に誕生した翌日の長男です!)


出産体験のある方ならご存じでしょうが、妊娠5カ月目に「安産祈願」をするように、「いいお産」は「安産」だと、多くの人が考えているようです。


でも、そもそも、いいお産、安産って何でしょうか? 悪いお産なんてあるんでしょうか?


これから妊娠・出産を迎える、若い方々に、ぜひ知っておいてほしいのはもちろん、既に出産を経験された方や、子どもを持たない選択をした方も、いずれ大人になる子どもたちに、どんな産み育ての環境を残していけるのか、一緒に考えてみませんか。




お産は人によって、本当に千差万別です。


ゆっくり進むお産、あっという間に終わるお産、立ち合い出産、孤独なお産――。


みなさんは、お産について、どんな思い出がありますか。



「鼻からスイカが出るほど痛い」なんて表現をちょくちょく見ますが、そうだそうだ!と感じる人はどれほどいるでしょうか。


「いいお産」を何と考えるかは、個人の価値観によって、まったく変わるでしょう。


できるだけ楽に産みたい。できるだけ痛くなく産みたい。


今、そう考える人が昔より増えていると聞きます。


でも、「いいお産」の対極に位置する「悪いお産」を想像すると、どんなものになるでしょうか。


孤独なお産・・・そんなのある?と思うでしょう?


でも、医療スタッフや家族の対応によっては、「出産の間、放っておかれて寂しかった」「助けてほしかったのに、我慢しなさいって怒られた」なんて人も少なくありません。




わけが分からないまま、壮絶なお産・・・何か聞かれたような気もするけど、よく理解しないうちに手術になってしまったなど。後から思えば、もっときちんと説明してほしかったと、あのパニックは何だったのかと、後々、苦い思い出になることがあります。


だから、「いいお産」を考えるときに、私が想像するキーワードは


安心できて、


自分の意思と安全を最優先にしてもらえて、


たとえ自分の意思に反することであっても、きちんと納得のいく説明をしてもらえたら、


産む側も全力で、プロにしっかり任せられると思います。


そして、何より、産む主役は「私と赤ちゃん=女性と子ども」であること。


それが、現実には、病院の都合が優先されたり、「素人だから」と納得のいく説明を省略されたり。。。「主役不在」の出産現場も、残念ながら、まだまだたくさん存在します。


「お産はゴールではない」――妊娠中によく言われる言葉です。


確かにその言葉通りで、お産は一つの節目でしかありません。無事に生まれれば、その後、子育てが十数年間、続きます。



でも、その後に続く子育てを想像したときに、子育ての入口となるお産が、安心して過ごせたか、


誰かに言われるがまま過ごすのではなく、自分で選択肢を知って、可能な範囲で選べたか――


それが少なからず、育児にも影響すると考えるのは、おこがましいでしょうか。


人によって、「いいお産」の定義は異なります。


「産後に美味しいお祝い膳が出るところが良い」と考える方もいるかもしれません。


でも、それは、「いい子育て」への最善の入り口となるでしょうか。


「理想のお産」について、考えてみませんか。



できることなら、妊娠前から、いつか家族を持つことを想像して、理想のお産について、考える機会を持てるのがベターです。


あなたの「理想のお産」を見える化するのが「バースプラン」です。


バースプランについては、また次回、詳しく説明しますね。


「バースプランを書いてみたい!」という方がいましたら、ぜひご相談をいただければと存じます。


「いいお産」を当たり前に迎えられる環境を普及させ、すべての人が、安心して産み育てられる地域社会へ――まだまだ微力ながら、できることを尽くしていきます!

0コメント

  • 1000 / 1000

みんなの笑顔がキラキラ輝く まん丸笑顔の あいのち

すべての人のいのちと性をサポートする誕生学アドバイザー。I(私)に愛を、大地・地球を癒す知が、自身の血肉となって駆け巡るように――自分自身を知り、自尊心を育み、自分も含めて、すべての人の意思が尊重され、自尊心を高めて輝ける社会環境になるよう、情報と機会(場づくり)を提供します。